思い出ごと生まれ変わる

こんにちは。設計部の田中です。
毎日、暑いですね
いよいよ「京町屋ラボ」のオープンも近づいてきて、作業も大詰めです。
古い京都の町家が、懐かしさを残しながら、新しい表情に生まれ変わっていく…その姿を見ていると、なんだか私の実家のリノベーションを思い出します。
私の実家も、祖父母が建てた古い家をリノベーションしました。私が中学生のころです。
あれからずいぶん経ちますが、今でもふと「リノベーションをした家に住んでいて良かったな」と感じる瞬間があります。
思い出を守りながら、新しい家に住む。
私にとって、リノベーションのいちばんの魅力は「思い出を守れる」ことです。
子どものころのビデオに映っている祖父母と遊んだリビングや、父とお昼寝をしていた部屋、お菓子をつまみ食いして母に笑われたキッチン…その名残が今の家の中にかすかに残ってることで、それらの思い出がより温かいものになると感じます。
形や配置は変わっても、どこかに懐かしさがある。
それが、実家に帰るたびにほっとする理由なのかもしれません。
暮らしに合った家にアップデート
3人きょうだいだった私たちは、昔は部屋を分けられず、一人部屋の友達を羨ましいなと思っていた記憶があります。
リノベーションをした時に、家族の暮らしに合わせて間取りを考えてもらい、それぞれの部屋を持てるようになり、自分専用の空間がとても嬉しかったことを覚えています。
今の暮らしに合うように、家が寄り添ってくれる。
これもリノベーションならではの良さですね。
未来にやさしい家づくり
そしてもうひとつ。これは最近知ったことですが、リノベーションは、環境にもやさしい選択肢です。
使えるものは活かしてつくり直すので、廃棄物が少なく、資源も無駄にしない。
これからの時代にぴったりな考え方だと思います。
家は、ただの「建物」ではなく、そこで過ごした時間や、積み重なった思い出まで含めて「家」なんだと思います。
大切なものを守りながら、暮らしを新しくするリノベーションは、とても素敵な選択肢ではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも暑い日が続きそうですが、体調には気をつけてお過ごしください。
Tanaka