NEIGHBORHOOD

湖都コーポレーションの
価値観やセンスで
キュレーションした
地元・滋賀県の
素敵なお店や
アクティビティを
ご紹介します。

飼い主への思いを帽子にこめて

いつでも近くに愛犬を感じることができるようにと思いを込め、

犬の毛で帽子を製作されている「犬帽」辻井さんのもとを訪れました。

 

 

琵琶湖の気持ちいい眺めが見える大通りから一本入ったところにある住宅街。

静かでのどかな環境の中に工房はあります。

 

奈良県出身の辻井さんがこの場所を選ばれたのは、当時飼っていた

犬の”花ちゃん”の存在があったからだそうです。

年齢を重ね、下半身麻痺になってしまった花ちゃんが

のびのびと安心して散歩ができる環境を求め、滋賀に移住を決められました。

 

自宅を工房として生活されている辻井さんには一緒に暮らす家族がいます。

岳(ガク)くんと、

 

雅(ミヤビ)ちゃんです。

 

展示会に出展される作品はすべて岳くんの犬毛。

岳くんは展示会に一緒に参加するほど大活躍なんです!

 

 

辻井さんがこうした作品を作り始めたきっかけも岳くんの影響だそうです。

というのも、岳くんと雅ちゃんは元は保護犬でした。

明日にでも殺処分されるという直前で辻井さんに引き取られました。

 

岳くんにとって辻井さんは3人目の飼い主。

以前の飼い主は、岳くんを軽トラに乗せて愛護センターへ連れてきたことで、

今でも軽トラをみると、ご主人が来たと思って走り出してしまうほど。

雅ちゃんは元野犬。山中で保護されました。

野犬は凶暴で危ない印象を多く持たれますが、そうすることでしか

自分の身を守れない状況になってしまった、人間の身勝手な行動に

よるものであるということなど、衝撃的な事実を教えて頂きました。

 

こうした現実を目の当たりにし、

「少しでも多くの飼い主が愛犬を近くに感じてもらえるように」

という思いから帽子作りを始められました。

 

 

羊毛でベレー帽を作っている友人に、犬の毛でも同じようにフェルト生地として

使えると言う事を耳にし、岳くんの毛で挑戦し始めたのが今から6年前。

 

最初の作品を着用していただきました。

 

1つの帽子を製作するにあたり、約80gの毛が必要となるそうです。

オーダーも受けておられ、注文頂くお客様の中には、

亡くなられた愛犬をそばに感じたいという思いで依頼される方も多いため、

不足分は羊毛を混ぜて製作されます。

帽子のイメージやデザインを伺い、愛犬の名前やシルエットを入れたいという

要望も多いのだとか。

 

 

一番肌に触れ、おそろいで散歩に出かけられる愛犬家にはたまらない

唯一無二のものになること間違いなしです!

 

こうして飼い主の元へ届けられた作品の売上金は一部を

動物愛護センターへ寄付されています。

「辛い思いを抱えているワンちゃんは数えきれないくらい存在しています。

救える命から目をそむけてはいけない。」という強い思いで保護活動を

続けておられます。

 

辻井さんの作品は展示会でご覧いただけます。

毎年秋には。京都の哲学の道にある”オルス京”にて開催され、

今年も10月6日~11日 11:00~16:00の開催が決定しています。

初日には岳くんも一緒に参加します!

 

 

辻井さんから伺った話はとても心に残る内容ばかりで、

もっと目を向けるべきことがまだまだあるという事に気づけた時間でした。

この記事をご覧いただいた皆様にも、辻井さんの思いが届くこと、

そしてその思いが広がるきっかけになればと思います。

 


 

犬帽

https://inubou.wixsite.com/19990806

※ご依頼はメールでのやりとりになります。詳細はHPをご覧ください。

 

「岳とわたしと帽子展」

http://olus-kyo.com/exhibition2019_10_6.html

イベントスケジュール一覧

【オルス京】

〒606-8403 京都市左京区浄土寺南田町173-5